CHÂTEAU DU CÈDRE
シャトー デュ セードル

当主
Pascal & Jean-Marc Verhaeghe
パスカル & ジャン・マルク ヴェレーグ
地域
SUD OUEST(南西地方)
所在地
LOT(ロット)県
Vire sur Lot(ヴィル・シュール・ロット)村

概要

ドメーヌ名の「セードル」とはヒマラヤ杉のことで、フランスでは普遍性の象徴と言われており、ドメーヌの入り口に立つヒマラヤ杉の大木は、100年も前からファミリーを見守っています。葡萄畑は3か所に分かれて合計約80haを所有し、造られるワインは重厚で長熟なものから、エレガントで軽やかなものまで、多様なスタイルを持ちます。当主は兄弟であるパスカルとジャン・マルク。ふたりのタッグが生み出すシャトーデュセードルのワインは、アメリカを中心にカオール随一のワインとの評価を受けています。
1997年のゴー ミヨ誌カオールワイン比較テイスティングにおいては、単独トップに選ばれました。他にも数々の賞を獲得しています。

歴史

フランス北部フラマン地方のモルスリードゥの出身であるレオン・ヴェレーグは、20世紀初頭、故郷を離れロット県に移住します。彼の息子シャルレ・ヴェレーグとその妻マリー テレーズが、1958年に複合栽培農家を設立。ラベンダーの蒸留と並行して、1ヘクタールの区画に葡萄の樹を植樹し、シャルレが初めて自身のワインの元詰めを行ったのが1973年。これが一家のワイン造りの始まりとなりました。現当主は、シャルレの息子である、パスカルとジャン=マルク兄弟。兄パスカルはブルゴーニュやナパ・ヴァレーで葡萄栽培を学び、その後、ソーテルヌのシャトー・ラ・トゥール・ブランシュで醸造に携わり技術を磨きました。現在では、弟ジャン=マルクが葡萄栽培を、兄パスカルが醸造と販売を担当し、栽培から醸造まで、限りなく自然なワイン造りを探求し続けています。1995年には、カオール地方の葡萄栽培農家のコンサルタントと販売協力会社として、ル・セードル・ディフュージョンを設立しました。

カオール最上の土壌

当社の畑は3つの区画があり、二つのカオールの特徴的な土壌があります。エレガントなタンニンを生み出す「トゥラン」と呼ばれる岩の多い粘土石灰質の土壌。そして、力強いボリューム感を生み出す、鉄分を含有する赤味がかった砂と下層の粘土や二酸化ケイ素を含む砂利質の土壌。シャトー・デュ・セードルは、この2タイプの土壌の特性を熟知し、果汁をブレンドすることで、カオールのテロワールを最大限に表現することに成功しました。また、海洋性気候と地中海性気候の二つの気候の影響や近くを流れるロット川のミクロクリマなど、さまざまな自然の恵みを受けて、長熟でありながら早飲みにも適した高品質なワインが造られています。

取り扱いワイン

LE CÈDRE ROUGE
ル セードル ルージュ

ル セードル ルージュ
原産地呼称 AOC:CAHORS
品種 マルベック100%
タイプ 平均樹齢 46
収穫年 2016 栽培面積 8h
ALC 13.5% 収量 27hl/ha
生産本数 30,000本 取得認証 AB
土壌 小石混じりの粘土石灰質と砂利と砂を多く含む粘土質
栽培 ビオロックで栽培された2つの特徴的な畑の葡萄を半分づつ使用。手摘み。
醸造 除梗、破砕を行いステンレス槽で28度までにコントロールし、40日間で醸し、アルコール発酵を行う。その最初にはピジャージュを行う。マロラクティック発酵は80%は新樽で、20%は一年使用のオーク樽で行う。
熟成 80%を新樽で、20%を一年使用のオーク樽で、24か月のゆっくりとした熟成を行い、ろ過せず瓶詰。新樽の使用 80%
味わい 艶のある黒みがかったガーネット色/干したプルーン、カカオ、バニラ、クローブなどのスパイス/まろやかな酸、凝縮した果実味/豊富でこなれたタンニン
料理 羊の煮込みなど、重めの肉料理
メモ 15年は保存熟成可能

CHÂTEAU DU CÈDRE
シャトー デュ セードル

シャトー デュ セードル
原産地呼称 AOC:CAHORS
品種 マルベック90%タナ5%メルロー5%
タイプ 平均樹齢 25年
収穫年 2020 栽培面積 13ha
ALC 13.5% 収量 42hl/ha
生産本数 70,000本 取得認証 AB
土壌 小石混じりの粘土石灰質と砂利と砂を多く含む粘土質
栽培 ビオ・ロジックで栽培された当地の特徴的な2つの畑の葡萄を半分づつ使用する。手摘み。
醸造 除梗・破砕し30~35日間でステンレス槽で28度までにコントロールしアルコール発酵、醸しを行う。その最初にはピジャージュ。マロラクティック発酵はオーク樽の中で行う。
熟成 22か月オーク樽で熟成。1/3は新樽、1/3は3年ものの樽、そして1/3は4年ものの樽を使用して熟成。ろ過せず瓶詰。新樽の使用 33%
味わい 黒みがかった赤紫色のガーネット/完熟したカシスなどの赤黒い果実の豊かな香り。スパイシー/フレッシュなだが柔らかな酸味。豊かな果実味。/しっかりとしたタンニン
料理 カジュアルな肉料理
メモ 10年程度の熟成保管の可能性を持つ。

CÈDRE HÉRITAGE ROUGE
セードル エリタージュ ルージュ

セードル エリタージュ ルージュ
原産地呼称 AOC:CAHORS
品種 マルベック95%、メルロー5%
タイプ 平均樹齢 25年
収穫年 2019 栽培面積 20ha
ALC 13% 収量 40hl/ha
生産本数 100,000本 取得認証 AB
土壌 粘土石灰質
栽培 石灰土壌の畑、ビオ・ロジックでの栽培。
醸造 3週間でのアルコール発酵と醸し。発酵の最初にピジャージュを行う。その後マロラクティック発酵もステンレス槽で行う。
熟成 80%ステンレス槽で、20%オーク樽で、16~18か月熟成。新樽の使用 ゼロ
味わい 紫がかった濃いめのルビー色/カシス、スミレ、杉/フレッシュな酸、軽やかだがコクのある果実味/きめ細かく豊富なタンニン
料理 シャルキュトリー、野菜料理、炭焼きの鶏肉
メモ

EXTRA LIBRE
エクストラ リーブル

エクストラ リーブル
原産地呼称 AOC:CAHORS
品種 マルベック97%メルロー3%
タイプ 平均樹齢 30年
収穫年 2017 栽培面積 3ha
ALC 13% 収量 40hl/ha
生産本数 20,000本 取得認証 AB
土壌 小石混じりの粘土石灰質と砂利と砂を多く含む粘土質
栽培 2か所の特徴的な畑の葡萄を半分づつ使用。畑はビオロジックで栽培。手摘みで収穫。
醸造 除梗して20日間低温でマセラシオン、天然酵母を用いて24~26℃で20日間木樽で発酵させる。ピジャージュ、ルモンタージュを施す。マロラクティック発酵10~15日間。
熟成 大樽にて12ヶ月熟成の後、ろ過せず瓶詰。新樽の使用 なし
味わい 黒みがかった紫/カシスやブラックベリーのフレッシュな果実の香り。クミンなどのエキゾチックなスパイス/フレッシュな酸、厚みのある果実味/きめ細かいタンニン/軽快さとコクを併せ持ったナチュラルな味わい
料理 ひよこ豆、レンズマメなどの豆料理。鶏肉料理。野菜の煮込み。モロッコ料理などスパイスを使ったもの。
メモ 醸造段階から瓶詰まで完全無添加。

JUVENILES
ジュヴェニール

ジュヴェニール
原産地呼称 AOC:CAHORS
品種 マルベック100%
タイプ 平均樹齢 30年
収穫年 2021 栽培面積 14ha
ALC 13% 収量 40hl/ha
生産本数 70,000本 取得認証 ECOCERT
土壌 粘土石灰質
栽培 標高120メートルの南西向きの畑。草生栽培。ビオロジック。無農薬、肥料は腐葉土のみ。収穫は機械摘み
醸造 除梗破砕後、8000Lのセメントタンクで25℃に保ち、天然酵母により15日間アルコール発酵を行う。なお発酵の開始時には早期に発酵を促すためのピジャージュを実施。その後8日間、自然なままでマロラクティック発酵させる。
熟成 亜硫酸を加えず、セメントタンクで約8か月間熟成させる。
味わい 紫から黒に近いが若々しい色調、 若々しくフルーティーな香り、 豊かな果実味としっかりだが柔らかな酸味、 強めだが滑らかなタンニン、 口当たりが良く、アロマも長く感じられるフレッシュ&フルーティーな赤ワイン
料理 味わい豊かなソースを使った牛肉、羊、鴨などのグリル
メモ フランス語でJuvénilesは若者の意。当主兄弟の兄、パスカルの二人の息子ロビンとジュールが初めてリリースするワイン。