DOMAINE DES BEAUMONT
ドメーヌ デ ボーモン
- 当主
- ティエリー ボーモン
- 地域
- ブルゴーニュ
- 所在地
- モレ サン ドゥニ
概要
家族経営でワインを造り続けるドメーヌ・デ・ボーモンは、モレ・サン・ドゥニに居を構え、シャンボール・ミュジニー、ジュヴレ・シャンベルタンなどの名高いアペラシオンを含む5.5haの畑を所有しています。村名からグランクリュまで、赤9白1の合計10銘柄(約3万本)のワインを造っています。
7代目当主ティエリー・ボーモンは、手作業による入念な作業と伝統を重んじる手法で、表現力豊かな果実味とピノノワールの特性を生かしたエレガンスと熟達したバランスを表現しています。
ドメーヌはフランスの主要なワインガイドや雑誌で取り上げられており、ギ・ド・アシェット2022では最高のブルゴーニュ生産者の一社に選ばれました。パリのギ・サヴォワなどの星付きレストランでも採用されており、海外での評価も高く、売上の60%を国外への輸出が占めています。
歴史
ボーモン家は7世代に渡りワインを造り続けてきました。 1991年、当時ネゴシアンにワインを販売していた両親から家業を引き継いだ現当主のティエリーは、かつてファミリーが行っていたボトル販売を再開し、ドメーヌとして立ち上げました。
1999 年からは完全に元詰販売となり、2011年からは弟ヴァンサンも参画し家族で力を合わせてきました。そして現在、次なる8代目への継承も進んでいるところです。
哲学
ドメーヌは、素晴らしい三つの村で畑を所有しており、それぞれのテロワールから来るそのままの味わいを大切にしています。設備の更新や最新の技術を取り入れることは惜しまない一方で、過去からの伝統的な考え方、造り方を否定するわけでもありません。
減農薬農法の合理性や継続性も追及し、一番大切なのは、極力自然のまま手を加えない葡萄作り、その後のワインの自然なままの成長に耳を傾けることだと考えています。発酵に必要な酵母も、それぞれのアペラシオンの葡萄の実についた自然酵母だけを利用しています。
「どんなことでも取り入れるが、この自然な形のワイン造り、自分達のやり方を見失うことは無い」これが彼らの哲学です。
取り扱いワイン
CHARMES-CHAMBERTIN GRAND CRU
シャルム シャンベルタン グラン クリュ
原産地呼称 | AOC:CHARMES-CHAMBERTIN GRAND CRU |
---|---|
品種 | ピノノワール |
タイプ | 赤 | 平均樹齢 | 30年 |
---|---|---|---|
収穫年 | 2018 | 栽培面積 | 0.55ha |
ALC | 15.17% | 収量 | 45hl/ha |
生産本数 | 1500本 | 取得認証 |
土壌 | 粘土石灰質 標高250mの南東の畑。 |
---|---|
栽培 | リュットリゾネ、叢生栽培で肥料は用いない。摘葉作業やグリーンハーベスト、フェロモン・カプセルによる環境にやさしい防虫法を施す。 |
醸造 | 選別台で手作業で選果。除梗する。破砕はしない。低温マセラシオンを施す。その間、ピジャージュ・ルモンタージュを1日2回7日間行う。グラスファイバーとセメントの槽で自然酵母で15日間発酵させる。自然なマロラクティック発酵を促す。 |
熟成 | CAVIN社製の樽で12ヶ月熟成させた後、濾過して瓶詰。新樽60%使用 |
味わい | 深紅な色合い。 熟した黒い実の香り。上品な樽香。表情豊かで複雑な香り。スパイシーで 力強い酸味と、熟したボリュームのある果実味 しっかりだが円やかなタンニン 力強い骨格と豊かな果実味を持つバランスが素晴らしいフルボディーの特級畑ワイン |
料理 | 仔羊・仔牛のロースト。グリルやジビエなど肉料理全般。濃厚なウォッシュチーズ。コンテなど。 |
メモ | 2018年の収穫はその暑さで早い時期に始まり、葡萄は完熟し豊かなボリュームの素晴らしい葡萄となった。熟成度と糖度は、偉大な年の03年、09年を超え、高い数値となり、そのエレガントさは2015 年 ヴィンテージをも超えるものとなり、そのワインは豪華で華やかな長期熟成に耐える素晴らしいワインとなった。 |
GEVREY-CHAMBERTIN 1ER CRU “ AUX COMBOTTES ”
ジュヴレイ シャンベルタン プルミエ クリュ “ オー コンボット ”
原産地呼称 | AOC:GEVREY-CHAMBERTIN 1ER CRU |
---|---|
品種 | ピノノワール |
タイプ | 赤 | 平均樹齢 | 65年 |
---|---|---|---|
収穫年 | 2019 | 栽培面積 | 0.24ha |
ALC | 14.8% | 収量 | 40hl/ha |
生産本数 | 1100本 | 取得認証 |
土壌 | 粘土石灰質 標高250mの南東の畑。3つのグラン・クリュ(北はラトリシエール・シャンベルタン、東はシャルム・シャンベルタン、南はクロ・ド・ラ・ロシュ)に100%囲まれたこの場所は、ブルゴーニュの600種の1er Crusの中でも特別な条件に恵まれた畑である。 |
---|---|
栽培 | リュットリゾネ、叢生栽培で肥料は用いない。摘葉作業やグリーンハーベスト、フェロモン・カプセルによる環境にやさしい防虫法を施す。 |
醸造 | 選別台で手作業で選果。除梗する。破砕はしない。低温マセラシオンを施す。その間、ピジャージュ・ルモンタージュを1日2回7日間行う。グラスファイバーとセメントの槽で自然酵母で15日間発酵させる。自然なマロラクティック発酵を促す。 |
熟成 | CAVIN社製の樽で12ヶ月熟成させた後、濾過して瓶詰。新樽60%使用 |
味わい | 深紅の色合い 熟した黒い果実、コーヒー、カカオ、スパイス、キャラメルの香り。 まろやかな酸、仄かな果実の甘味、 しなやかなタンニン、 良質な酸が肉厚な骨格と果実味をささえ、長い余韻へと誘う。 |
料理 | しっかりとしたソースの肉料理、ジビエ、仔羊、熟成したウォッシュチーズ、コンテ、チョコレートのデザートなど |
メモ | 畑名の Aux Combottes は、谷(COMBE)のふもとに位置することに由来する。 2019年は、雨不足で例年の30%ほど収穫量は減ったが、2018年よりもさらに糖度の高い、成熟したピノノワールが得られたヴィンテージ。 ギ・ド・アシェットの2022年Coup de Cœur ❤、ブルゴーニュワイン委員会のカーヴ・ド・プレスティージュにおいて、1580本の中から選ばれた204本に選ばれた。 |
GEVREY-CHAMBERTIN 1ER CRU “ LES CHERBAUDES ”
ジュヴレイ シャンベルタン プルミエ クリュ “ レ シェルボード ”
原産地呼称 | AOC:GEVREY-CHAMBERTIN 1ER CRU |
---|---|
品種 | ピノノワール |
タイプ | 赤 | 平均樹齢 | 42年 |
---|---|---|---|
収穫年 | 2019 | 栽培面積 | 0.42ha |
ALC | 15.08% | 収量 | 36hl/ha |
生産本数 | 1500本 | 取得認証 |
土壌 | 粘土石灰質 標高250mの南東の畑。グランクリュ(北はマジ・シャンベルタン、西はシャペル・シャンベルタン)とプルミエクリュ(クロ・プリウールとプティット・シャペル)に囲まれている。 |
---|---|
栽培 | リュットリゾネ、叢生栽培で肥料は用いない。摘葉作業やグリーンハーベスト、フェロモン・カプセルによる環境にやさしい防虫法を施す。 |
醸造 | 選別台で手作業で選果。除梗する。破砕はしない。低温マセラシオンを施す。その間、ピジャージュ・ルモンタージュを1日2回7日間行う。グラスファイバーとセメントの槽で自然酵母で15日間発酵させる。自然なマロラクティック発酵を促す。 |
熟成 | CAVIN社製の樽で12ヶ月熟成させた後、濾過して瓶詰。新樽65%使用 |
味わい | 深い紫を帯びたガーネット。 甘草、カカオ、ヴァニラ、スモーキーで野性的な木の香り。 しっかりとした酸味と完熟した果実味。 溶けた絹のようなタンニン。 バランスの良い長いフィニッシュを持つ優美なワイン。 |
料理 | 赤身肉の料理、ジビエ、仔羊、熟成したウォッシュチーズ、コンテ、チョコレートのデザートなど |
メモ | 畑名の” Les Cherbaudes ” は、古いフランス語のla Chenevière(麻畑)から来ており、麻が栽培されていた土地であることに由来する。 2019年は、雨不足で例年の30%ほど収穫量は減ったが、2018年よりもさらに糖度の高い、成熟した葡萄が得られたヴィンテージ。 |
GEVREY-CHAMBERTIN VIEILLES VIGNES
ジュヴレイ シャンベルタン ヴィエイユ ヴィーニュ
原産地呼称 | AOC:GEVREY-CHAMBERTIN |
---|---|
品種 | ピノノワール |
タイプ | 赤 | 平均樹齢 | 68年 |
---|---|---|---|
収穫年 | 2019 | 栽培面積 | 1.17ha |
ALC | 14% | 収量 | 32hl/ha |
生産本数 | 4000本 | 取得認証 |
土壌 | 粘土石灰質 標高250mの南東の畑。 |
---|---|
栽培 | リュットリゾネ、叢生栽培で肥料は用いない。摘葉作業やグリーンハーベスト、フェロモン・カプセルによる環境にやさしい防虫法を施す。 |
醸造 | 選別台で手作業で選果。除梗する。破砕はしない。低温マセラシオンを施す。その間、ピジャージュ・ルモンタージュを1日2回7日間行う。グラスファイバーとセメントの槽で自然酵母で15日間発酵させる。自然なマロラクティック発酵を促す。 |
熟成 | CAVIN社製の樽で12ヶ月熟成させた後、濾過して瓶詰。新樽30%使用 |
味わい | 深い紫を帯びたガーネット。 野生の桑の実、軽い樽香、甘草、コーヒーの香り。 しっかりとした酸味と熟した果実味、 柔らかなタンニン。 バランスのとれた酸と果実味、長めのフィニッシュを持つ飲み頃のブルゴーニュ。 |
料理 | 赤身・白身肉の料理、ジビエ、牛・仔羊の骨付きステーキ。成したウォッシュチーズ、チョコレートのデザートなど |
メモ | 2019年は、雨不足で例年の30%ほど収穫量は減ったが、2018年よりもさらに糖度の高い、成熟したピノノワールが得られたヴィンテージ。 ギ・ド・アシェットの2022年Coup de Cœur ❤、ブルゴーニュワイン委員会のカーヴ・ド・プレスティージュにおいて、1580本の中から選ばれた204本の一つに選ばれた。 |
CHAMBOLLE-MUSIGNY “ LES CHARDANNES ”
シャンボール ミュジニー “ レ シャルダンヌ ”
原産地呼称 | AOC:CHAMBOLLE-MUSIGNY |
---|---|
品種 | ピノノワール |
タイプ | 赤 | 平均樹齢 | 56年 |
---|---|---|---|
収穫年 | 2020 | 栽培面積 | 0.47ha |
ALC | 13.7% | 収量 | 35hl/ha |
生産本数 | 2000本 | 取得認証 |
土壌 | 粘土石灰質 標高250mの南東の畑。 |
---|---|
栽培 | リュットリゾネ、叢生栽培で肥料は用いない。摘葉作業やグリーンハーベスト、フェロモン・カプセルによる環境にやさしい防虫法を施す。 |
醸造 | 選別台で手作業で選果。除梗する。破砕はしない。低温マセラシオンを施す。その間、ピジャージュ・ルモンタージュを1日2回7日間行う。グラスファイバーとセメントの槽で自然酵母で15日間発酵させる。自然なマロラクティック発酵を促す。 |
熟成 | CAVIN社製の樽で12ヶ月熟成させた後、濾過して瓶詰。新樽30%使用 |
味わい | 深紅の色合い。 繊細で優美な赤と黒のベリー、スパイス、若干の樽香。 豊かでしっかりとした酸と熟した果実味。 繊細なタンニン。 まだ若くフレッシュな味わいだが、すでにタンニンも繊細で柔らかく、フルボディで余韻も長い。 |
料理 | しっかりとしたソースの肉料理、煮込み料理、ジビエ、仔羊、熟成したウォッシュチーズ、チョコレートのデザートなど |
メモ | この20年ミレジムは、15年、19年の素晴らしい年に並ぶ良年といえる。葡萄は19年以上に完熟。ただ生産量は例年比30%減少し、アルコール度数も約1%低くなった。味わいは18年、19年に比べ、よりフレッシュで優美。グルメで豊かな味わいのミレジムととなった。 |
MOREY-SAINT-DENIS
モレ サン ドゥニ
原産地呼称 | AOC:MOREY-SAINT-DENIS |
---|---|
品種 | ピノノワール |
タイプ | 赤 | 平均樹齢 | 47年 |
---|---|---|---|
収穫年 | 2018 | 栽培面積 | 1.12ha |
ALC | 14.1% | 収量 | 52hl/ha |
生産本数 | 7000本 | 取得認証 |
土壌 | 粘土石灰質 標高250mの南東の畑。 |
---|---|
栽培 | リュットリゾネ、叢生栽培で肥料は用いない。摘葉作業やグリーンハーベスト、フェロモン・カプセルによる環境にやさしい防虫法を施す。 |
醸造 | 選別台で手作業で選果。除梗する。破砕はしない。低温マセラシオンを施す。その間、ピジャージュ・ルモンタージュを1日2回7日間行う。グラスファイバーとセメントの槽で自然酵母で15日間発酵させる。自然なマロラクティック発酵を促す。 |
熟成 | CAVIN社製の樽で12ヶ月熟成させた後、濾過して瓶詰。新樽30%使用 |
味わい | 紫がかった濃いガーネット。 甘草、熟した赤や黒の果実、木の香り。 丸みのある酸、ボリュームある果実味。 豊富で熟したタンニン。 強烈で力強さがありつつ均整の取れたフルボディ。 |
料理 | しっかりとしたソースの肉料理、煮込み料理、ジビエ、仔羊、熟成したウォッシュチーズ、ブルーチーズ。チョコレートのデザートなど |
メモ | 2018年ミレジムは、早摘み、十分な熟成を経て素晴らしい葡萄となり、すべての専門家を喜ばすこととなった。熟成指数、糖度は、偉大な年といわれる2003年、2009年を超え今世紀で最も高い数値を示し、さらに2015年をしのぐ優美さ。贅沢で素晴らしく印象的、長熟、またアルコール度数も高く、より確かで力強い骨格と構成を併せ持つ、歴史的な素晴らしい年となった。19年、20年に続く歴史的にも暑い3年の最初のミレジムである。 |