CHAMPAGNE NAPOLEON
シャンパーニュ ナポレオン
- 当主
- CH. & A. PRIEUR
セーアッシュ&アー・プリユール
- 地域
- シャンパーニュ
- 所在地
- コート・デ・ブラン ヴェルテュ村
概要
1825年創業のシャンパーニュ老舗メーカー「CH.&A.プリユール」が、1907年にシャンパーニュとしての「NAPOLEON」の登録商標を獲得して以来、ヴェルテュ村のシャルドネと、モンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワールを、昔から契約を結んでいる葡萄農家より供給を受け、その名にふさわしい高品質なシャンパーニュを造る努力を続けてきました。
近年プリユール家の相続問題により、メゾン資産分割のリスクを回避するため、ヴェルテュの協同組合グート・ドールにその全資本が売却されましたが、契約農家やその味わいも含め、従来同様の体制で維持継続されています。近年では世界的に権威のある「Concour Mondial de Bruxelles 2008年」にて金賞を獲得(Brut
Tradition)するなど、その個性ある味わいは100年以上経った現在でも「NAPOLEON」を名乗れる唯一のシャンパーニュとして、高い評価を得ています。
また、協同組合グート・ドールに関しては、ヴェルテュの優良葡萄栽培農家らが1950年に設立したもので、ヴェルテュの葡萄畑541haのうち120haを所有しています。自社シャンパーニュを2銘柄造る一方で、バロン・ド・ロスチャイルドへ原料の供給も行っています。
歴史
1825年、ジャン・ルイ・プリユール(Jean-Louis PRIEUR)は、シャンパーニュ
4大生産地の一つで、エペルネの南に広がるコート・デ・ブラン地区のヴェルテュ村にメゾン「Ch. & A. PRIEUR」を設立しました。
彼にはシャルル(Charles)とアルフラード(Alphrade)の二人の息子があり、メゾンのCh. & A.はこの二人の息子の名前に由来しています。創設者のジャン・ルイは英雄ナポレオンの崇拝者で、醸造の修業時代、ナポレオンに自分が造ったシャンパーニュを献上しようと醸造技術を磨いていました。しかし、1821年ナポレオンが死亡したため、その望みをかなえることは出来ず、メゾン創設の1825年には使用したポスターにナポレオンの胸像を描がき、自分の望みを繋いだのです。
伝統の技術と創意工夫により、Ch. & A PRIEURのシャンパーニュは着実に評価を得て近隣諸国にも輸出していましたが、創業者の思いを知ったロシアのワイン商の提案により、3代目の当主であるジャン・ルイの孫アルフレッド・マリー(Alfred-Marie)は「CHAMPAGNE NAPOLÉON」の商標登録をランスの役所に申請しました。
その申請が認められたのは1907年6月5日、その証書は今もメゾンに大切に保管されています。
1907年の商標登録証書に残されたシャンパーニュ・ナポレオンの当時のエチケットのデザインは、「ナポレオン・キュヴェ・トラディション」のエチケットの基になっています。
伝統の味わいを守る
年間約5万本程度の少量生産である希少なシャンパーニュ・ナポレオンは、ロワールのシャンボール城との協業中でもあります。現在の醸造責任者はヨアン・ジャリー氏。前職ではマム及びペリエ・ジュエ社のオノログとして活躍していましたが、17年8月よりシャンパーニュ・ナポレオンのシェフ・ドゥ・カーヴに就任。深い熟成感のある伝統の味わいは守りつつ、洗練された複雑さも加わり、より高品質なシャンパーニュへと進化を続けています。
コルクへのこだわり
シャンパーニュ・ナポレオンでは、最高の品質を保つため、コルクは最新の技術で作られた Mytik を採用しています。一度細かく砕いたコルクから二酸化炭素を用いて不純物を取り除き、その後成形する製造方法で作られており、ブショネなどの品質劣化を防ぐだけでなく、環境にも優しい優れたコルクです。
取り扱いワイン
CUVÉE TRADITION BRUT
キュヴェ トラディション ブリュット
原産地呼称 |
AOC CHAMPAGNE |
品種 |
シャルドネ50%(コート・デ・ブラン)ピノノワール50%(モンターニュ・ドゥ・ランス) |
タイプ |
泡 |
平均樹齢 |
|
収穫年 |
NV |
栽培面積 |
|
ALC |
12% |
収量 |
|
生産本数 |
|
取得認証 |
|
土壌 |
コート・デ・ブラン南部の1級村ヴェルテュの白亜質の石灰土壌が中心 |
栽培 |
ヴェルテュ村の昔からの契約農家8軒の葡萄を主に利用。 |
醸造 |
ドザージュ 8g/l |
熟成 |
熟成期間 3年以上 |
味わい |
黄金色/パティスリー、トロピカルな黄色い果物の香り/バランスの良いシャルドネのフレッシュさとピノの力強さ、長い後味が特徴。 |
料理 |
アペリティフ、白身魚、鶏肉、子牛料理。 |
メモ |
シャンパーニュ ナポレオン・トラディション・ハーフサイズは、このキュヴェ・トラディションと同じキュヴェであるがエチケットが異なる。 |
BLANC DE BLANCS BRUT
ブラン ド ブラン ブリュット
原産地呼称 |
AOC CHAMPAGNE |
品種 |
シャルドネ100% |
タイプ |
泡 |
平均樹齢 |
|
収穫年 |
NV |
栽培面積 |
|
ALC |
12% |
収量 |
|
生産本数 |
|
取得認証 |
|
土壌 |
コート・デ・ブラン南部の1級村ヴェルテゥの白亜質の石灰土壌が中心 |
栽培 |
ヴェルテュ村の昔からの契約農家8軒の葡萄を主に利用。 |
醸造 |
ドザージュ 8g/l |
熟成 |
熟成期間 4年以上 |
味わい |
少し灰色がかった黄金色/フレッシュで繊細、ミネラル感もあり、クリーミーな泡が柔らかい味わい。 |
料理 |
アペリティフ、白身魚のバターソース、生ガキ、シャウルス |
メモ |
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MILLÉSIME BRUT
ミレジム ブリュット
原産地呼称 |
AOC CHAMPAGNE |
品種 |
シャルドネ50%(コート・デ・ブラン)ピノノワール50%(モンターニュ・ドゥ・ランス) |
タイプ |
泡 |
平均樹齢 |
|
収穫年 |
2006 |
栽培面積 |
|
ALC |
12% |
収量 |
|
生産本数 |
|
取得認証 |
|
土壌 |
コート・デ・ブラン南部の1級村ヴェルテュの白亜質の石灰土壌が中心 |
栽培 |
ヴェルテュ村の昔からの契約農家8軒の葡萄を主に利用。 |
醸造 |
ドザージュ 8 g/l |
熟成 |
10年以上の熟成期間 |
味わい |
少し落ち着いた黄金色/複雑なバターやブリオッシュの香り/強いアロマとシルキーな口当たり、長い余韻が特徴 |
料理 |
舌平目のムニエルレモン掛け、オマール海老のバターソース、クリームを使ったデザート |
メモ |
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