Vendanges2020
フランスではこの春、新型コロナウイルスのための外出禁止令で、葡萄畑に作業に出るにも許可を得なくてはならない時期があり、今年のワインはどうなることかと、一時は心配されました。
ところが、各地の生産者から「2020年は とても素晴らしい年になりそうだ」という声が届いています。
【 アルザスのドメーヌ・セリーより 】
今年のヴァンダンジュは素晴らしいものになると予想しております。当地では、春先の天気も良く、開花も例年より早まり(5月末~6月初旬)ました。その後も基本的には太陽の出ている日が多く、適度な雨にも恵まれ、病気なども発生せず、ブドウの実は完璧な状態で生育しました。アルザスの2020年ミレジムは、質的にも量的にも素晴らしい年になることが確実です。
【 サンテミリオンのシャトー・ベルナトーより 】
サンテミリオンの2020年の前半の天候等の状況は、ブドウにとっては複雑かつ難しいものでした。春先は、大雨が続き心配されました。発芽後は、遅霜や雹などの被害はなかったものの、湿気によるベト病が発生、幸い対策を講じ何とか乗り切ることができました。しかし、その後の天候は良好に推移し、例年より早く成長が進んでおります。2020年ミレジムは、素晴らしい年になることが予想されます。
【 シャンパーニュ ルイ・キャステールより 】
当地の今年のヴァンダンジュは、すでに素晴らしいものになることが予想されています。現在は雨も降らず、とても暑い夏となっており、ヴァンダンジュの前に一雨降るのが理想ですが、葡萄の実は豊作で、結果としては素晴らしい葡萄ジュースとなる見込みです。
【 ロワールのアンリ・ナテールより 】
今年は天候も良い状況が続き、すべてが相当早く進んでおります。
ヴァンダンジュは9月初旬を予定しており、この良好な天候が続けば、質量とも素晴らしい出来になることが見込まれております。
【 ニュイサンジョルジュのフィリップ・ガヴィネより 】
今年のヴァンダンジュは相当早まり、8月下旬から9月の初旬となる見込みです。現在ドメーヌの畑は、全く病気もなく素晴らしい状態を保っております。
春には、葡萄の結実過多の状態でスタートしましたが、幸い5月11~13日に急激な寒さが訪れ、花ぶるいの現象が起こり、結果としてグリーン・ハーヴェストも行うこともなく、最適な量と質が確保されております。
ヴァンダンジュは全土で例年より2週間ほど早まり、ほとんどの地域で、既に収穫が始まりました。
収穫された葡萄がワインとなって日本にやってくるのは、来年の6月以降です。
どうぞお楽しみに。