CHATEAU DE CERONS
シャトー ドゥ セロン
- 当主
- ザヴィエ・プロマ氏
- 地域
- ボルドー
- 所在地
- グラーヴ地区セロン村
Caroline et Xavier Perromat, proprietaires du Chateau de Cerons.
Region des Graves, domaine de 26 hectares de vignes, vin d’appellation Cerons
概要
シャトー ドゥ・セロンは、グラーヴ地区セロン村の中心に位置しています。12世紀に建てられた古い教会に面しており、歴史的建造物として登録されています。所有する約30ヘクタールの畑では、ソーヴィニヨンブラン20%、セミヨン20%、ソーヴィニヨン・グリ8%、ミュスカデル2%、カベルネソーヴィニヨン20%、メルロー20%の割合で葡萄を栽培しています。
畑は石灰質土壌の上にガロンヌ川からの砂礫層が堆積した土壌で、支流のシロン河の霧によるミクロクリマに恵まれ、貴腐菌が発生する環境にあります。貴腐菌により糖分とアロマが凝縮した糖度の高い果実を用いたAOCセロンの甘口ワインと、辛口のAOCグラーヴ赤白ワインを生産しています。現当主は環境に配慮したワイン造りを志向しており、2019年には、HVE認証(環境価値重視認証)を取得しました。
歴史
17 世紀末にグラーヴ地区セロン村の中心、ガロンヌ川を見下ろす丘に修道院として建てられて以来、シャトー ドゥ・セロンではワインを生産して来ました。18世紀にはカルヴィモン伯爵家、その後は建築家のロジェ・エクスぺの家系の手に渡り、ワインの質の向上が図られました。
現当主の父ジャン・プロマ夫妻がこのシャトーを購入したのは1958年のことです。
長くワイン造りに携わって来た家系出身のジャン・プロマ氏のワイン造りにかけた情熱は、2012年に跡を継いだ息子のザヴィエと夫人のキャロリーヌに引き継がれ、現在も優れたワインが造り出されています。
丁寧に造られたワインは評価が高く、2020年のサクラアワードではグラーヴ・ブランがダブルゴールドを受賞しています。
取り扱いワイン
CHATEAU DE CERONS BLANC
シャトー ドゥ セロン ブラン
原産地呼称 |
AOC:GRAVES |
品種 |
セミヨン55%、ソーヴィニヨンブラン40%、ソーヴィニヨングリ5% |
タイプ |
白 |
平均樹齢 |
25年 |
収穫年 |
2020 |
栽培面積 |
8ha |
ALC |
12.5% |
収量 |
45hl/ha |
生産本数 |
16,000本 |
取得認証 |
HVE3 |
土壌 |
石灰質土壌の上にガロンヌ河からの砂礫堆積土壌。畑は南西向き。 |
栽培 |
叢生栽培。収穫は手摘みと一部機械摘み |
醸造 |
除梗破砕し、フリーラン85%、プレス15%の果汁を得て、低温での醸し工程を経て、
ステンレスタンクで18-20℃で9日間のアルコール発酵。この間バトナージュを2回、滓引きを行う。 マロラクティック発酵を行わない。 |
熟成 |
ステンレスタンクで6ヶ月熟成の後、清澄・濾過して瓶詰 |
味わい |
淡いグリーンイエロー。梨、白桃、ピンクグレープフルーツ、ハーブの香り。 爽やかな酸、豊かな果実味。ソーヴィニヨンブランの透明感のあるフレッシュさと、セミヨンの包み込むような丸みが素晴らしいバランスの辛口白ワイン。
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料理 |
チーズ、アスパラガス、海老蟹などの甲殻類やホタテなどの貝類、魚のリゾット、仔牛のブランケットなど |
ヴィンテージの特徴 |
2020年ヴィンテージは一年を通してその暑さが特筆される気候でした。 冬は高温で雨が少なく、春も蒸し暑い日が続き芽吹きを早く迎えました。乾燥して暑い夏の終わりに幸い雨の恵みを得て、結果として非常に良い成熟状態で収穫を迎えました。 |
メモ |
残糖0.3g/L 総酸3.7g/L |
CHATEAU DE CERONS ROUGE
シャトー ドゥ セロン ルージュ
原産地呼称 |
AOC:GRAVES |
品種 |
カベルネソーヴィニヨン60%、メルロー40% |
タイプ |
赤 |
平均樹齢 |
25年 |
収穫年 |
2019 |
栽培面積 |
12ha |
ALC |
13.5% |
収量 |
48hl/ha |
生産本数 |
35,000本 |
取得認証 |
HVE3 |
土壌 |
石灰質土壌の上に、ガロンヌ河からの砂礫堆積土壌。畑は南西向き |
栽培 |
叢生栽培。収穫は手摘みと一部機械摘み |
醸造 |
除梗破砕し、フリーラン90%、プレス10%の果汁を得て10日間の低温マセラシオン、セメント槽で20ー25度に温度管理し、12日間のアルコール醗酵。この間ピジャージュ、ルモンタージュ、デレスタージュを1日4回施す。その後8日間、自然なマロラクティック発酵を促す |
熟成 |
フレンチオークの樽で12ヶ月熟成させた後、濾過して瓶詰。新樽50% |
味わい |
菫色がかったガーネット。
チェリー、野イチゴ、カカオの香り。
まろやかな酸とピュアな果実味。
ビロードのようなタンニン。
複雑さと深みがあり、バランス、力強さ、純粋さを兼ね備えたミディアムボディの赤ワイン。
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料理 |
セップなどのきのこ料理、鴨や赤身肉のロースト |
ヴィンテージの特徴 |
2019年ミレジムは過去に例のないほどの天候不順な一年でした。温暖で雨の多い短い冬の後、 葡萄の萌芽は早かったものの、幸い当シャトーは心配された春の霜害にもあわず済みました。5月の終わり頃からは急に暑くなり、葡萄は急速に実が膨らみました。その後夏は非常に気温の高い乾燥した天気となりましたが、8月初旬の雷雨もあり、葡萄は理想的な条件の下で成熟することが出来ました。多くの批評家による高評価を得ています。
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メモ |
残糖0.6g/L 総酸3.2g/L
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